【初心者向け】転職活動の進め方。流れ・スケジュールを解説!

なやむさん

初めて転職活動をするけど、何から始めれば良いのかな?

なやみさん

転職活動ってどのくらいの期間が必要なのかしら?

こんなお悩みを抱えている方向けに、5回の転職経験がある筆者が、転職活動の流れや必要な期間などを解説します。

こんな人におすすめ
  • 初めて転職活動を行う人
  • 転職活動を効率良く行いたい人
  • 5回の転職経験がある筆者が行った転職活動が気になる人
目次

STEP1 : 転職活動の準備

最初は転職活動の準備から始めていきましょう。まずは自己分析と情報収集からです。

自己分析

自己分析では、自分のキャリアを振り返って、経験やスキル、強み、業績などを確認し、自分なら転職先でどのような貢献ができるのかを考えます。自分の「強み」を見出す作業です。

自己分析を行うことで、自己PR・志望動機に具体的なエピソードを盛り込んで、説得力を高めることができます。また、自分の軸をしっかり持つことで、面接で誇張や虚偽の内容を話していないかなどを確認するための回答の一貫性を確認するような質問をされても対応することができます。

筆者

筆者は営業畑をずっと歩んできたので、どの業界でもその営業経験を強みとして転職活動を行なっていました。

情報収集

転職先候補を探していきます。転職希望者は基本的に無料で利用できる代表的な4つの情報収集方法をご紹介します。

① 転職サイト

インターネットなどで求人を掲載しているサービス。求職者自身で人材を募集している企業を検索・選択し、希望や条件に合う企業に直接応募します。

・掲載されている求人数が豊富で、ベンチャー企業の求人についてもたくさん掲載されている
・サイトに登録すればすぐに利用できる
・気になった求人にはすぐに応募可能

② 転職エージェント

人材紹介会社のことを指します。登録すると一人ひとりに専任のコンサルタントがつき、転職希望者のアドバイザーとして最適な求人を紹介してくれます。

・担当者からは客観的な視点でアドバイスをもらえるので、自分の客観的な価値を発見できる
・転職サイトには掲載されていない非公開求人の紹介が受けられる
・転職エージェントは企業から直接採用活動を依頼されているため、他の方法で応募する場合よりも書類通過率が高くなることがある

③ 企業のホームページ

転職希望の企業のホームページの求人情報を直接確認する方法です。

・転職サイト、転職エージェントにない求人情報を発見できることがある。自社ホームページのみ掲載している会社も多い。
・企業によっては、積極的に採用はしていないものの、良い人材がいたら採用したいと考えて掲載を続けている場合がある

企業はたくさんあって、一社ずつチェックするのはかなり大変なので、本当に転職したい企業のホームページに絞って調べることをおすすめします。

④ 知人からの紹介

紹介先の企業に勤めていたり、代表者や人事担当者などとコネクションがある知人からの紹介で企業に応募します。

・転職サイトはもちろん、企業のホームページにも掲載はしていないけど、良い人材がいたら採用したいと考えている企業へも応募できる
・知人のプッシュ次第では、書類選考を通過しやすい
・社内の雰囲気や残業時間の多寡など、その会社の内部事情を、知人から教えてもらえることがある

筆者

おすすめは①+②の組み合わせです。自分で探しながら、コンサルタントにも紹介してもらうことで、効率良く転職活動を行うことができます。

STEP2 : 応募書類の作成

どの企業でも基本的に履歴書、職務経歴書は必須です。エンジニアやデザイナーの方の場合には、さらにポートフォリオ(作品集)も求められることがあります。

① 履歴書作成

「履歴書」は、学業や職業の経歴など転職希望者の状況を記した書類です。入学・卒業、入社・退社の年月はもちろん、雇用形態も正確に記入する必要があります。

履歴書の項目はしっかり全部埋めて、該当する事項がない場合でも「賞罰 なし」のようにないことが分かるように記入しましょう。

② 職務経歴書作成

「職務経歴書」とは、業務経験とスキルをまとめた書類のことです。自分が募集要項にマッチした人材であることをアピールでき、また採用担当者も選考の参考にします。

職務経歴書は、応募先企業が求めている人物像に合わせて記載内容を調整する必要があります。そのため、事前に募集要項や企業サイトから求められている人物像を分析しておきましょう。

筆者

履歴書、職務経歴書ともに基本的に手書きではなくPCで作成してOKです。PCで作成して効率良く転職活動を進めましょう。

STEP3 : 応募する

情報収集の過程で気になる企業が見つかったら、それぞれの企業に合わせた志望動機を準備したうえで応募しましょう。

選考の進み方、スピードなどは企業によって異なります。

複数社に応募し、同時並行で選考を進めることが大切

複数社に応募することで、転職期間の短縮化に繋げることができます。時間、体力、資金面でも重要です。

STEP4 : 面接対策をする

企業によって面接での質問内容は異なりますが、筆者も聞かれたことがある、頻出の質問をご紹介します。最低限、以下の質問にはスムーズに答えられるようにしておきましょう。

面接序盤でよく聞かれる質問
  • 自己紹介をお願いします。
  • 職務経歴を教えてください。
  • 前職の退職理由は何ですか?
  • 弊社への志望動機を教えてください。
面接中盤でよく聞かれる質問
  • 長所・短所は何ですか?
  • 今後のキャリアプランを教えてください。
  • 当社に採用されたら、どんな活躍ができそうですか?
  • 今までで一番大きな成功体験を教えてください。
  • 大きな失敗をしたことはありますか?
  • どういう業界を中心に転職活動をしていますか?
脈あり?内定を視野に入れた質問
  • 入社可能時期はいつですか?
  • 内定を出したらご入社いただけますか?
筆者

面接は場数を踏むと段々慣れてきます。自信がない方は周りの方に協力してもらい模擬面接で練習しましょう。

STEP5 : 内定・退職準備

内定

採用選考を通過するとメールや電話で採用内定の連絡があります。ここで重要なことは労働条件です。

多くの場合、この時点で労働条件についてメールの文面に記載したり、「労働条件通知書」をPDF形式のファイルで送るという形で提示してきますが、企業によっては労働条件は電話で伝えて書面で渡すのは入社日という場合もあります。この場合、あとで「言った」「言わない」問題にならないよう、「今話した内容を、念のためメールでも送っていただけますか?」と頼んでみましょう。

労働条件で特にチェックしておきたいポイントは以下の通りです。

契約期間(入社日)

内定を出した企業の多くは、「できるだけ早く入社してほしい」と考えています。離職中の人であれば入社日を自分で柔軟に調整でできる可能性が高いですが、現在勤めている人はこれから退職交渉を行う必要があります。入社日までに退職ができるか、現職の退職に関する規定をチェックし、もし難しそうな場合には転職先の企業と入社日の調整を行いましょう。

就業場所

転勤の可能性の有無についてです。もし転勤の可能性がある場合には、転勤の頻度、期間の目安などを確認しておきましょう。

賃金

月給制の場合には月給の内訳、年俸制なら月々いくら支払われるか、また賞与の有無とその支給条件などを確認しましょう。

筆者

賞与が有でも、支給条件が厳しくてなかなか支給されない企業もあります。有でも支給条件のチェックが大切です。

想定残業時間

法的には、労働条件通知書への記載が必要なのは、残業の有無だけです。そのため残業の実態は書面では分からない場合もあります。

どの程度残業があるか、時期によって違いはあるか、「みなし残業代」は含まれているか、含まれている場合には何時間分なのかなどを確認しましょう。

休日

年間休日の日数、週何日休みがあるのか、土日休みなのか、有給休暇の日数など休日の体系について確認しましょう。

退職準備

現在勤めている企業に退職の意向を伝え、退職手続きを行います。

退職の意思表示(1〜3ヶ月前)

退職の意思はまず直属の上司へ伝えます。民法上では、労働者は2週間前までに退職の意思を会社に伝えれば辞められるとされていますが、退職希望日の1ヶ月ほど前までに伝えるのが一般的。退職にまつわる就業規則が用意されている会社が多いので、規定に従って適切なタイミングで辞める意思を伝えましょう。

退職手続き

退職日が決まったら、退職届を出し、税金や各種社会保険の手続き、会社から貸与された備品(例:PC、IDカード)の返却、後任への業務の引き継ぎなどを行います。

この際、転職して去るからといって適当に引き継ぎをしたり、業務を丸投げしたりするのはNG。今働いている会社が将来、自分のクライアントになったりと関係性が復活することもあります。“立つ鳥あとを濁さず”の精神で最後までしっかり引き継ぎや業務を行いましょう。

筆者

筆者の場合、退職した会社でも関係性が良好だったため、独立した後にお仕事をいただいたりしています。ありがたいことです。

よくある質問

平均的な転職活動期間は?

「3~6カ月」が転職活動期間の目安です。筆者は約1年かけて転職活動を行ったこともありますが、精神的にも肉体的にもなかなか疲れたので、「3~6カ月」位が妥当だと思います。

「在職中」「退職後」の転職活動はどちらがおすすめ?

基本的には「在職中」に行うことをおすすめします。

在職中は仕事があり転職活動に割ける時間に限りはありますが、安定した収入があり、精神的な余裕もあることから、転職先をじっくり検討することができます。

一方、退職後に転職活動を行うと、時間的な余裕はできますが、資産が目減りしていく心配や、次の転職先が決まらなかったらどうしようという焦りが生まれて、自分が働きたいと思っていた企業とはかけ離れた会社でも働かざるをえない場合も考えられます。

ただしブラック企業に勤めていて、心身ともに疲弊している場合は、「退職後」の転職活動を検討しても良いでしょう。

余っている有給休暇はどうしたらいいの?

可能な限り取得してから退職しましょう。

有給休暇は労働者の正当な権利です。しっかり休んで英気を養うとともに、次の職場で活躍するための準備をしましょう。

まとめ:転職活動は長期戦

ここまでで転職活動の流れやスケジュールを解説してきました。

転職活動は長期戦です。まずは全体の流れをしっかり確認した上で、マイペースで無理せずに進めて行きましょう。

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